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犬の感情から学ぶ [メインテーマ]

犬は、快か不快かという原初感情で、あるがままに生きていると思っていましたが(【ひとつのいのちを前にして】http://michaela.blog.so-net.ne.jp/2006-04-19)、やはり!

犬の雑誌に面白いことが出ていました。

◇犬が持たない感情(『犬のきもち』6月号)
・反省
・後悔
・嫉妬
・うらむ、仕返し
・罪悪感
・嫌がらせ
・はずかしい
・過去を振り返る
・未来を想像する   など


このうちいくつかは、少しは感情として持っているのではないか・・・と思うものもありますが・・・。

でも、これらはすべて、人間も捉われて悩みの元になるものです。

失敗しては後悔し、嫉妬したり、うらんだりしては罪悪感に苦しみ、変えられない過去を振り返っては落ち込み、未来を想像しては不安になり・・・。

犬はそんなことは考えず、快か不快か、怖いか怖くないか、美味しいかまずいか、といったシンプルな感情だけで、ひたすら今を生きているのです。

犬の感情から、私たちも学ぶところはたくさんありそうです。

まずはきもち良さそうなきなこの寝姿から・・・。


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う~ん、やっぱり? [メインテーマ]

《おくりびと》がアカデミー外国映画賞をとりました。

快挙だと思います。

外国の人にあの世界観がわかるのかな・・・と思っていましたが、いろいろな意味で共感を得たのでしょう。

昨夜のNHKで中沢新一氏が語っていましたが、最近、死について考えることが身近になっているようです。

先日【「死」を想い、「生」を考える】(http://michaela.blog.so-net.ne.jp/2009-02-14)という記事でも書きましたが、「死」について考えることは結局「生」を考えることに繋がります。

「死」は絶対に避けられないものであるのに、そこにふたをしてきたために「いのち」の尊さも見失われてはいないでしょうか。

もうひとつ、だいぶ以前の記事ですが【DNAの中に・・・】(http://michaela.blog.so-net.ne.jp/2006-10-26)という記事で、日本人の宗教観について書いたことがあります。

日本人は本来、八百万の神を大切にし、信仰心を持って生きていたはずです。

それが、神道と軍国主義が結びつき、敗戦をきっかけに、公教育から過剰なまでに宗教が排除された。

そのおかげで宗教に対して無防備なまま育ち、間違った新興宗教を見抜けずにオウムなどに走ってしまう、あるいは宗教アレルギーのように、伝統宗教に対しても過剰な防衛反応を示す人もいるのではないか・・・。

そんなことを常々考えていたら、朝日新聞夕刊の<日々是修行>というコラムに花園大学の佐々木閑氏が「宗教を見る目を養う」と題して同じようなことを書いていらっしゃいました。

人間は本来、人知を超えたものに対する畏敬の念を持ち、それらに近づきたい、より所にしたい、という想いをもっています。

本能的ともいえるその想いを正しく導くこと、「死」を忌むべきものとしてふたをするのではなく、「いのち」と結びついたものとして正しく教えること、これが今の社会に必要なことのような気がします。

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タグ:宗教
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憎んで生きるか、赦しと感謝で生きるか [メインテーマ]

以前にも似たようなことを書いたことがありますが・・・。

昔の恨みや憎しみ、嫌悪を引きずったまま生きる人はたくさんいます。

程度にもよりますが、命にかかわることや、一生を左右するようなことでもない限り、そのような憎しみや嫌悪をもったまま生きているのは楽しいことではありません。

家族も、昔のことを根に持ったグチをいつもいつも聞かされるのは嫌なものです。

昔どんなことがあったにせよ、今、世代が変わって別な付き合いをしているのに、親の代の知らない憎しみを持ち出されてもどうしようもありません。

どんな出来事だったのか、何があったのか、起きてしまった過去の出来事は変えられませんが、もしかしたら相手にも事情があったのかもしれない、本当は違う意味だったのかもしれない・・・と、体験の解釈を変えることができれば、気持ちも変わってくるはずです。

赦すことは難しいことですが、体験の解釈によって思い込みから解放され、赦すことができると爽快な気持ちになれます。

しかし、体験の解釈を変えるのは自分・・・周りからいくら言われても自分の気づきと納得がない限り、変えることはできません。

私も母に対して、心を柔らかくして、少し視点を変え、心穏やかに感謝を持ってほしいと思うのですが・・・母といえども他人はやっぱり変えることができないのが難しいところです。

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「死」を想い、「生」を考える [メインテーマ]

以前から一度は聞きたいと思っていた、死生学の大家、アルフォンス・デーケン博士の講演に行くことができました。

デーケン先生は日本に骨をうずめるつもりの、心は日本人、というドイツ出身でカトリックの司祭、現在は大学の名誉教授をされ、全国で講演をしていらっしゃいます。

日本に「死生学」という概念を確立された方です。

日本では「死」というと話に出してはいけない避けるべきもの、忌むべきものというイメージです。

しかし、死を意識し、残された時間などを想うとき、そこからがいかに生きるか、残された人生をより良く生きるにはどうしたらよいのか、という新たなスタート地点になる、というのが死生学の考え方です。

つまり「死」を想うことは、「生」を考えること・・・そこから死生学という言葉が生まれました。

デーケン先生は、「最新のデータでは、日本人の死亡率は100%」と、ユーモアをまじえて話されます。

よく生きるにはユーモアが必要、ユーモアとは思いやりが元になっているもの・・・。

人間が素晴らしいところは「考えることができる」「考えて、選択することができる」「愛することができる」。

年をとると人間はわがままになっていくが、愛と思いやりが必要。

若い頃は何かを手に入れ、増やし、突き進むことが必要でも、年を重ねると、そぎ落としていくことが大切。

愛するものに先立たれた時、そこから新たなアイデンティティーを確立して歩き出せるまでのプロセスについて。

などなど、心に響く1時間半でした。

最後に、参加者からの「自殺を防止するには・・・」という質問に対して、自死を選ぶ人たちはとにかくそこから自分だけが逃れて楽になることを考えている場合が多い、周りのことを考えられない状態になっている、子どもの頃からいのちを大切にすること、自分を大切にすることをもっと教えなければいけない、と強く語られたことが印象的でした。

さらに、キリスト教では、いのちは神から与えられたものだから大切にしなければいけない、「神はご自分に似せて人間を創られた」から神の似姿である自分を大切にしなければいけない、と説くので、子どもの頃からそれも教えられる、と先生は語りました。

これだけで自殺防止に繋がるとは言えないかもしれませんが、とにかくいのちを大切にし、精一杯生きることの尊さを、日本の教育はもっと教えなければいけないように思います。

愛とユーモアをもって、よりよく生きる・・・心がけたいものです。

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「死にたくない」と「生きたい」 [メインテーマ]

ある番組で3人の男性が対談。

1人は司会で有名、あとの2人は歌手、それぞれ重病から復帰した経験をお持ちです。

話の流れから司会業の男性、「死ぬのは怖くなくなったけど、生きたいね」とおっしゃいました。

「あぁ、もうだめかもしれない、というところから復帰してみると、次は死にたくないじゃなくて、生きたいになった。
娘が20才になるまで生きたい、そこまで来ると次は、娘の結婚式まで生きたい、次は孫の顔を見たい…と生きたい思いが強くなる」

いいなぁ!と思いました。

「死にたくない」と「生きたい」ではずいぶんニュアンスが違います。

「生きたい」という言葉には積極さ、貪欲さが感じられます。

その男性、「生きたい」思いが強いだけに、前向きです。

とにかくしゃべることが好き、しゃべりたい、自分の葬式の司会も生きているうちに撮っておきたいくらい…とおっしゃる。

そのくらいの積極さを見習って「生きたい」と思いました。

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変える、ということ [メインテーマ]

【ニーバーの祈り】という文があります。

祈りといっても、宗教を超え、いろいろなところで引用されたり使われたりしている言葉です。
以下に女子パウロ会のホームページ(http://www.pauline.or.jp/prayingtime/vari_rein_short.php)に紹介されているものを載せます。

主よ、
変えられないものを受け入れる心の静けさと
変えられるものを変える勇気と
その両者を見分ける英知を我に与え給え。


神よ、
私に変えることのできないものは、
それを素直に受け容れるような心の平和を!
変えることのできるものは、
それを変える勇気を!
そして変えられるものと変えられないものとを、
見分ける知恵を!
この私にお与えください。


God
grant me the serenity
to accept the things I cannot change,
the courage to change the things I can;
and the wisdom to know the difference.


この言葉はカウンセリングの場でもよく使われます。

変えられないもの・・・過去と他人

変えられるもの・・・自分(の考え方)

私たちは過去に捉われ、家族も含めて他人を変えようとしてもがきます。

でも変えられるのは自分(の考え方)。


行き詰った時にはこの【ニーバーの祈り】を思い出してみてはいかがでしょう?

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「生きがい」はありますか? [メインテーマ]

数日前の朝日新聞夕刊に、「男に生きがい 死亡率減」(http://www.asahi.com/science/update/1211/TKY200812110132.html)という記事が載っていました。

秋田県で、88年から03年まで、1600人を追跡調査した結果、生きがいがある男性の死亡リスクはそれ以外の男性より38%低く、脳卒中で亡くなるリスクは72%も低かったそうです。

生きがいの有無とは別に、ストレスが多いと答えた人に関してストレスの影響を考慮しても、死亡リスクを減らす効果があったとか。

女性では差がはっきりしなかったそうです。

秋田県では自殺率が高いことから、「『生きがい』を通して自殺を防ごう」という取り組みにも繋がるようです。


これはまさに私たちのNPO【CULL カリタス カウンセリング学会】が目指そうとしていること。

生きがいを持って生き生きと人生をおくることを、多くの人に知ってもらいたいと思って活動しています。

生きがいは人それぞれ違うでしょう。

生きがいを探すことを生きがいにする人もあるかもしれません。

生き方は人それぞれ違っていても、与えられた人生を、少しでも幸せに感じながら過ごせたら・・・。

ありのままを受け入れ、人と比べることもなく、自分なりの幸福感に気づきながら日々を暮らす・・・。


そんなことを伝えられたら・・・と思いながら、私たちは地道な活動を続けていきます。

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タグ:生きがい
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好き?嫌い? [メインテーマ]

人間は、「好きか嫌いか」「怖いか怖くないか」という原初感情で物事を瞬時に判断していると言われます。

ある人や出来事に遭遇して、瞬間的に下した判断は結構根強く残るものです。

「好き」か「嫌い」かで判断できない、「どちらでもない」という感情もありそうですが、よく考えてみるとこれは「関心がない」ということかもしれません。

私は子どもの頃から、好きなことにしか興味がもてない傾向がありました(子どもは皆そうでしょうけど)。

勉強でも、好きな図工や、実験が多い理科は大好き、中学高校になってもその傾向は変わらず、おかげで歴史的知識や純文学の素養が欠落し、偏った人間になったような気がします。

今でも興味がある事柄にはどんどんアンテナが伸びていきますが、そうでないことはかなり意識的にしていないと取りこぼしていきます。

「好きでも嫌いでもない」ことは「関心がない」ということ・・・歴史に関することや純文学は「嫌い」かと言われれば「嫌い」ではない・・・やはり「関心がない」ということのようです。

人に対してもそうなら・・・「好き」な人にはもちろん意識が向いていますが、「嫌い」な人というのも、ある意味意識が向いているわけです。


全く見知らぬ人ならいざ知らず、多少知っていても好きでも嫌いでもない、ということはその人に関心がない・・・なんだかちょっと寂しいことかもしれませんね。

もちろん、嫌いな人を無理に好きになる必要は全くありませんが。

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タグ:原初感情
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後ろ向きの人生 [メインテーマ]

だいぶ前の新聞の投書欄にあった記事です。

ずいぶん前なので、正確には覚えていないのですが、ずっと頭を離れませんでした。

「この投書欄は、高齢になってもこんなに病気を克服してきてがんばっているとか、老後にこんな楽しみを見つけて前向きに生きているとか、配偶者に死に別れても元気を取り戻したとか、とにかく明るく前向きに生きなければ、という話ばかり。でも自分は病気と折り合いをつけ、どこかに行くでもなく、一人で日々を淡々と過ごしている。こんな後ろ向きともいえるような人生もある。それも良いのではないか・・・」というような内容でした。

なるほど、という思いと、ちょっとドキッとする思いと、複雑でした。

確かに、みんなが皆、前向きに明るく生きているわけではない。

病気や身体の衰えでどうしようもないこともあるし、一人になった寂しさを抱えている人もいる。

さぁ、くよくよしないで前向きに!ポジティブに明るく、活き活きとした人生を!と、声高らかにうたい上げても、そうなれない人がたくさんいることも現実でしょう。

そういう人には、そんな暗い顔してちゃダメよ、もっと元気にならなきゃ、楽しみ見つけて明るく生きましょ、と言うことも酷かもしれません。

でもその人たちは、それなりに現状と折り合いをつけ、その人なりのペースで人生を淡々と歩んでいるに違いありません。


投稿した方の文章からは、不平や不満というものは感じられませんでした。

きっと現実を受け止め、来る日来る日を大事に、あるがままに生きておられるのではないでしょうか。

人はそれぞれに折り合いをつけながら生きていると思います。

折り合いをつけながら、精一杯生き抜いている人に、可愛そうに、とか、お気の毒に、とかという言葉はかけられません。

そういった言葉を簡単に使えないな・・・と最近思っている私です。


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香り、あれこれ [メインテーマ]

友人が電車に乗ったときのこと、隣に座った男性のコートから、墨か香の香りが漂ってきたそうです。

風流を解する友人はおかげで至福の時を過ごせたとか・・・。

そんな素敵な香りなら良いですが、この時期最初の冷え込みの後、電車に乗るとそこここから漂ってくるのは防虫剤の匂い。

あぁ、夕べか今朝、箪笥から引っ張り出してきたんだろうな・・・という想像には風流などあったもんではありません。

【香りの記憶】という記事でも書きましたが、人間の五感の中でも、特に嗅覚は記憶と強く結びついているようです。

ある香りを嗅ぐと一瞬にして蘇る記憶・・・不思議なものです。

先日、メタボ検診(?)を受けるために病院に行ったときのこと、待合室で隣に座った方から漂ってきたのはニンニクの香り・・・。

席を移動するのもなんだし、それ以前に待合室はいっぱいでほかに空いている席はないし・・・。

私が苦手なのはは香水の強い香り。

ドラキュラではないのでニンニクは嫌いではないし、むしろニンニクを炒めた時など良い香りだと思います。

しかし・・・一度身体に取り込まれるとやはり変化をきたし、必ずしも良い香りとは言えなくなる。

考えてみると、視覚的なものは目を閉じれば避けることができる。

聴覚的なものも、耳を塞いだり、ほかの事に没頭するとある程度は気にならなくなる。

でも、匂い・香りは思いがけず襲い掛かってくる、という感じがします・・・鼻を塞ぐこともできないし。

香りから呼び起こされるさまざまな感覚も、あまりに強烈な匂いには閉口してしまいそうです。


ところでメタボ検診の結果はすべてクリアでした。

この年で運動もせず、ぐうたら暮らしている身にはありがたいこと・・・きなことの散歩のおかげでしょうか。

これでまた遠慮なくビールとワインがいただけます。感謝!

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笑いの効用 [メインテーマ]

落語ライブに行ってきました。

ライブハウスのようなパブ・カフェで行われたので、落語家さんが目の前、終わるとお客の間に混じって歓談です。

出演は二ツ目の古今亭朝太さん(http://www.rakugo-kyokai.or.jp/Profiles.aspx?code=266)と、真打、春風亭柳好さん(http://www.geikyo.com/profile/profile_detail.php?id=120)。


柳好さんは前回の落語ライブでも聴かせてもらい、落語好きの夫は結構おなじみさんのようです。

朝太さんは入門して10年で今二ッ目、真打になるのはだいたい入門から14、5年だそうです。

いやぁ、笑いました。

落語家というのはすごいと思います。

一人で何役もこなし、手にした扇子をいろいろな道具に変える。

聴く側の想像力も要求されますが、その想像力を引き出す力量も必要。


さて私たちは7人ほどのグループで行き、結構笑っていたんですが、気になったのはちょうど視界に入るテーブルにいらしたオジサマグループ。

4人ほどのオジサマ、本当に面白くないのか、どうなのか、笑いません。

終わってからはテーブルに行った柳好さんと和やかに話していましたから、面白くなかったわけではないのでしょう。

だいたいこういう場では、中高年の女性の方が、男性よりよく笑うかもしれません。

表情も硬かったりします。

「笑う」ということは免疫力も高めるそうです。

面白いこと、楽しいことを素直に表情に出し、笑えるようでありたいものです。

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タグ:落語 笑い
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ピアノ物語~エピソード2 [メインテーマ]

先日、母のピアノ・・・①母のピアノ・・・②、という記事を書きました。


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それを見て、ある女子大学の教授がメールを下さり、今日、母にピアノの話を聴きに訪ねてきてくださいました。

このピアノの元の持ち主、ピアニストの小倉末子さんを調べるうちに私のブログにヒット、このピアノが現存していた驚きと喜びにあふれたコメントをくださった方です。

母が小倉さんに師事することが決まり、翌週にもレッスン開始という中で急逝された小倉末子さん・・・。

大正から昭和にかけて活躍された、美貌の、素晴らしいピアニストだったそうです。

小倉さん特注のピアノが小倉さんの死後、弟子入りが決まったばかりの母の元に譲られたという不思議さ・・・。

戦争中・戦後も大切に守られ、没後70年近くたってまたいろいろな人をめぐり合わせ、つなぎ合わせている・・・。

今日、いろいろなお話がはずんだ中で、教授は持参の「小倉末子選 小品集」から数曲を弾いてくださいました。

優しい音色が流れる中で、ピアノに宿った魂と、お会いしたことも演奏を聴いたこともないけれど、このピアノを母と同じように大切にしていた、小倉末子さんの魂を感じたようなひとときでした。

そしてこの【ピアノ物語】、《エピソード3》へと続きそうな・・・・・。


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力を抜く [メインテーマ]

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ヨガをやり始めてまだ数回。

やってきた日は、なんとなく身体の芯がスッとした感じがします。

土曜日に出ているのは「シバナンダ・ヨガ」のクラスです。

インストラクターのサンスクリット語のマントラで始まりますが、意味はわからなくとも、耳に心地よい・・・。

呼吸をしばらくやっているだけでも汗が出てきますし、呼吸を30秒から1分ほど止めることなど普段はなかなかしません。

まだまだ呼吸とポーズのタイミングがつかめなかったり、身体の硬い部分が思うようにならなかったり・・・。

今日はなんとなく力の抜き方がわかってきたかなぁ・・・という気もします。

でもこの年で運動歴もないわりにはちょっとできてるんじゃない・・・?と思うのもつかの間、「おぉっ!?」と思うポーズ!

来週はできるようになりたい「ヘッド・スタンド」のポーズ・・・腕で作った三角形と頭の頂点で支える倒立のようなもの・・・。

「絶対できるようになります!」という言葉に励まされますが・・・。

初心者は基本の逆さになるだけ、段々時間を延ばしたり、足の形を変えたり、逆さになったまま足は胡坐のようにすると、よくインドの行者がやっていそうなあのポーズ・・・。

う~ん、来週、できるのでしょうか・・・。


写真は直径40センチはあろうかという、大きな冬瓜。
ヨガとは関係ありませんが、珍しかったので・・・。
でも、この冬瓜、力が抜けているかんじしませんか?


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タグ:ヨガ
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10000時間 [メインテーマ]

8月21日付の日経新聞夕刊、「あすへの話題」というコラムで、分子生物学者の福岡伸一氏が面白い記事を書いていました。

要約すると、

「ある調査によると、スポーツ、芸術、技能、どのような分野でも、圧倒的な力量を示すプロフェッショナルの多くは、ある特殊な時間を共有している。
それが10000時間。
いずれの世界でも、彼ら・彼女らは、幼少時を起点として少なくとも10000時間、例外なくそのことだけに集中し、専心したたゆまぬ努力をしている。
1日3時間の練習やレッスンとして、1年に1000時間、それを10年にわたって休まず継続。
その上に初めてプロフェッショナルが成り立つ。」

そして福岡氏はさすが分子生物学者、

「プロの子弟はしばしば親と同じ道を進むことが多く、それは一見、遺伝のように見えるが、おそらくそうではない。
親はDNAではなく、環境を与えているのだ。
やはり氏より育ち・・・。」

と結んでいます。


さて私は、この記事をブログネタにしようと思い、「10000時間」の根拠を知りたいと思いました。

そこでネット検索をかけましたが、出てくるのは同じようにこの記事や「10000時間の法則」そのものをネタにしたブログと、10000時間の法則を既成事実とした記事(例えば英語習得法・・・)だけ。

福岡氏が記事にしている元の調査には、残念ながら行き当たりませんでした。


まさか都市伝説のようなものではないと思いますが、気になります。

何かをきわめようと思っている方、何かを趣味で続けてこられた方、費やしてきた時間と10000時間をちょっと比べてみてはいかがでしょう?


ちなみに私、主婦業をやって25年、家事に費やした時間はとっくに10000時間を超えているのですが、いっこうにベテランにもプロにもなった気がしません・・・。

大人になってからの10000時間ではだめか・・・あ、やっぱり集中と専心が足りないか・・・。

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本当のチャリティー [メインテーマ]

私は所属するカトリック教会で、チャリティー・コンサートの係をしています。

コンサートは毎年クリスマス前に行われ、今年ももうすでに準備を始めています。

今回は初めて、イタリアからピアノとバイオリンのデュオに来ていただけることになりました。

それも、日本公演の一環として、スポンサーが旅費は負担する、というまたとないお話です。

そしてすべて負担する代わりに、ポスターなどに協賛企業のロゴマークを入れてほしいということでした。


間に入ってくださるイタリア在住の日本の方と打ち合わせをメールでやり取りしながら、出演者の謝礼のことになりました。

これまでのコンサートでは、出演してくださった演奏者に、普通よりは低料金であっても出演料を渡しています。

ところが今回は、チャリティーなのだから出演料はいらない・・・と言われました!

また、ロゴマークを入れる企業について、名称などを知りたいと伝えたところ、ポスターにはマークを入れるだけ、企業名を入れる必要はない、どうしても知りたければホームページを見てくれれば良い、とのこと。

ここに本当のチャリティーの精神を見たような気がします。


聖書に、「施しをするときは、右の手のすることを左の手に知らせてはならない」(マタイ6:3)という言葉があります。

また、チャリティーという言葉の語源は、カリタス(Caritas)=愛、慈善、という意味のラテン語だそうです。

出演者の方にはおそらくスポンサーから出演料が支払われるのでしょう。

そしてスポンサーは存在を小さなロゴマークだけで知らせる・・・。

宗教的背景も含めて、チャリティーの精神が根付いているなぁ・・・と嬉しくなりました。


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