雛祭りに・・・ [身辺雑記]
今日は三月三日、雛祭りの日。
私はお節句、雛祭りというと、嬉しい気持ちよりも、重苦しい気持ちの方が先に立ちます。
もう何年も娘たちのお雛様を出していない、ということもあるかもしれません。
長女が生まれた時、私の母がお雛様をくれる、というので、飾る場所もないのだからお願いだから大きな段飾りなどはやめてほしい、小さな内裏様だけでいい・・・と頼みました。
そしてやってきたのは確かに内裏様だけの親王飾りでしたが、二人並べて雪洞や屏風、菱餅、なども並べる台は畳一畳もあろうかという代物。
4年後に次女も生まれると、ひと回り小さいとはいえ、親王飾りがさらにもうひと組・・・。
この頃から飾り台は出さず、本当にお雛様だけを飾りました。
お節句が近づくと母から、お雛様は出したの?出さないとお雛様が泣くわよ!
3日が終われば、早く片づけないとお嫁に行くのが遅くなる・・・。
だんだんお雛様は私にとって気が重いものになってしまいました。
だいたい、飾るのはいいけれど、片づけてしまっておくのに場所をとる。
どうやら場所を確保して片づけておくと、一年の間には物が増えて飾るスペースを占領しているし、しまってあるところから出すのさえ一苦労。
飾らなくなってしまったのはいつからでしょう・・・。
私が実家に持っているお雛様は、大きな段飾りではなく、ガラスケースのなかに段違いで飾れる木目込みの童顔のお雛様。
一体が高さも幅も10センチくらいでしょうか・・・今思うと場所をあまりとらない、斬新なものです。
でも子どもの頃は、これぞお雛様!みたいな、大人顔で長い髪と広がった十二単の内裏様にあこがれました。
それも私が結婚してからは、母が飾っています・・・出すのが大変だったとか、しまうのが大変だとか、文句を言いながら・・・。
子どもの頃、雛祭りで友達を呼んだり呼ばれたり、という経験はなく、お雛様を出すと母が毎晩夕飯時にご馳走をお供えするのが習わしでした。
私にしたら、なんだか仏様にご飯をお供えするのと同じような感覚・・・お雛様は触れてはいけない、遠い存在になっていったのかもしれません。
母が子どもの頃、夜中に目を覚ますとお雛様が宴会をやっているような声が聞こえた、とかいう話もよく聞かされました。
この話や、お雛様を出さないと泣く、という話も、私にとってのお雛様をホラーチックな存在にしていったに違いありません。
お節句は女の子の成長を願う、素敵な風習・・・子どもたちにも伝えていきたいとは思いますが・・・。
お雛様を飾るのは、心にも時間にも、家のスペースにも余裕がないとなかなか難しいですね。
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むかしのような広いお家なら飾って置く場所も可能なんでしょうが、いまのようにマンションなんかだと場所のことがいちばん気になるでしょうねぇ。
いい風習は伝えていきたいものですね。
by cocoa051 (2014-03-03 15:40)
cocoa051さん、本当に、風習は伝えたし、住宅事情は難し・・・悩めるところです。
by michaela (2014-03-06 23:01)