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この道30年 [身辺雑記]

昨夜のTVで、日本の縫製技術のすごさ、というのをやってました。

世界のファッション・トップブランドが仕事を依頼してくる縫製工場・・・青森県にあり、仕事をしているのは地元の女性たち。

2ミリ幅、3ミリ幅なんていう、ミリ単位の縫製や、カーブした縁なんかを工業用ミシンでダ~ッとすごいスピードで縫い上げる。

世界のどの国の縫製屋さんからも断られた仕事をこの工場では引き受けてくれて、良い仕事をしてくれる、この人達の腕がなかったらこのジャケットはできなかった、とそのブランドのデザイナーは言います。

働いているのは、ご自分たちも撮影されながら笑って「おばちゃんパワー」と言ってましたが、ホントに地元のおばちゃん、主婦、という人たちです。

私自身は見ながら、おばちゃんたちの技術もさることながら、工業用ミシンのすごさに目を奪われていました。

私は家庭用ミシンしか使ったことがありませんが、ミシンというのは機械そのもののクセもあるし、布や糸との相性、加減など微妙なところがあり、そのクセを飲み込んで使いこなすまで結構大変です。

TVで映されていたミシンは、布がらみ、糸がらみすることもなく猛スピードで縁を巻き込みながら布を送り、細かい縫い目で綺麗に縫い上げていきます。

おそらくこのミシンそのものにも、日本の職人技が生きているに違いありません。

そんなミシンを使いこなすおばちゃんたち、やっぱりすごいのですが、中には縫製歴30年とか30数年とかいう方も。

ケラケラ笑いながら「おばちゃんパワーよ」と言い、その腕を誇ることもなく、綺麗にできて喜んでくれる人がいればそれでいい、と淡々と仕事をこなすおばちゃんたちは実にカッコいいです。

日本の底力はやっぱりこういう職人技を持った人たち・・・。

そして30年何かを続けるというのはすごいこと・・・そういえば私の武術の師匠も、武術歴30年を超えますがそれはそれはすごい。

ついでに、こういう職人技に目を奪われる自分を想うと、会ったことはないけれどものすごく腕のいい宮大工だった、という私の曽祖父の血も感じるのです。


さて私が30年続けてきたものと言えば・・・子育てと主婦業・・・。

子どもたちは良く育ってくれていると思いますが、それは自分たちの力。

主婦業30年は・・・自慢できるところが何一つないな・・・と思ったのでありました。



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拳客

私の父も縫製業でした、主に背広を手がけていました。よく仕付け糸を取る手伝いをさせられましたね・・・そう言えばジャイ〇馬〇のスーツも仕立ててました。
by 拳客 (2012-12-11 11:20) 

michaela

拳客さん、そうでしたか!でも、お父上がジャイ○馬○のスーツを仕立てていらしたとは、腕の良い方だったのでしょうね!それに・・・やはり武道家の家系ですね!大きかったでしょうね・・・。
by michaela (2012-12-12 20:00) 

hiroko

 日本の技術は無形文化財にあたる位凄いものばかりですよね。その技術があまりにも当たり前に身の回りにありすぎるので、その凄さは分からないのですよね。近年、この技術が海外に流出し過ぎた付けがまわって来ている気がします。日本の技術、守っていかなければですね。
by hiroko (2012-12-13 23:27) 

michaela

hirokoさん、そうですよね!身近にありすぎて気づかないっていう贅沢でもあるわけですが、失って初めてわかる、では遅すぎるんですよね。
日本の技術は本当にすごいし、誇れるものだと思います。hirokoさんもその一人!!
by michaela (2012-12-14 08:00) 

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