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よく生きる・・・ [総合]

【子どもは私のものではない・・・】という記事を以前に書きました。

カリール・ジブランという人の『預言者』という本に収められている、文章です。

この『預言者』を最近、生命科学者の柳澤桂子さんが『よく生きる智慧』(小学館)として新訳を出されました。

柳澤桂子さんは、ご自身の壮絶な闘病生活の中から宗教を超えた哲学的思想を深め、生命とは、生きるとは、ということを問い続けていらっしゃいます。

将来を嘱望される第一線の生命科学者としての研究生活を病から断念し、そこから見えてきたものを通して新たな世界に踏み込んでいった柳澤さんの生き方、考え方は尊敬に価すると思います。

私自身も若い頃は理系の端くれでしたから、科学と、宗教や哲学など対極にありそうで実は深く繋がっているということに非常に興味があります。

これまでの記事でも何度か触れてきましたが、科学者が研究をきわめていくと神、あるいは Something Great という創造者の存在に行き着くとか、臨死体験や神秘体験などは実は脳の働き・・・ならばなぜそのような体験を脳はする必要があるのか、など興味は尽きません。

すべてのことには意味がある、とよく言われますが、第一線の研究職の道を断たれ、さまざまな苦しみの中からまったく別な道に導かれる 、という柳澤さんの体験を知ると、あらためて人が生きることの不思議さを感じます。

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マリオ

現在、脳科学等に嵌ってしまいます。アントニオ・ダマシオのU先生お勧めの本をはじめ、茂木健一郎の本で知った、小林秀雄やベルグソン(カトリックの神学者の本にも引用があって、これにもビックリ)、果てしなく好奇の問題です。

理系と神学は遠いようで近い。ニュートンの著作も物理より神学関係が多いと聴いたことがあります。あのデカルトでもイエズス会の神父と親しい付き合いをしていましたし・・・

アインシュタインの言葉に
「宗教なくして科学は不具であり、科学なくして宗教は盲目である」があります。凄いですね!

柳沢 桂子さんの本は読んだことがありますが、深い思索で感動したことがあります。参考になりました。

私も怪しげな理系出身ですが、同志がいて嬉しいです。
by マリオ (2009-01-17 12:17) 

doudesyo

こんにちは。
よく生きるという言葉が含むもの。いろいろあると思いますが、現在をよく生きるというのが私の信念でもあります。哲学はそもそも自然を探求する事であったかと思います。宗教論や哲学をしようと思いませんが、どうしても見えない事を理解しようと努力する自分がいるんですよね。現在を真剣に見つめることが大切なんだなあと、見えない事を空想するたびに結論づけています。^^;
by doudesyo (2009-01-17 14:49) 

michaela

マリオさん、柳澤さんの思索の深さはやはり病床にあってのものだからこそかもしれませんが、人間の能力の無限さも感じます。科学と宗教・哲学の関連は本当に興味が尽きませんね。
by michaela (2009-01-17 16:04) 

michaela

doudesyoさん、現在をよく生きる・・・真理を実践していらっしゃいますね!今をいかによく生きるかで、その人の幸福感は違ってくると思います。変えられない過去に捉われこと、見えない未来に不安になること、それらからの解放が幸福感に繋がりますね。
by michaela (2009-01-17 16:08) 

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