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釈然としないこと [その他]

今朝の情報番組で、8年前の少年による母子殺人事件のことをやっていました。

死刑判決に対して控訴審で無期懲役になったものを、最高裁がやり直しを命じたといいます。

当時少年だった被告に、20人からの弁護団がついているという・・・。
少年の精神年齢は12才くらいだった、ままごとのような気持ちだった、殺した女性に母親を感じて甘えようとして誤って殺してしまった・・・弁護士の話です。

真実はわかりません。
でも画面で切々と語る原告男性を見ていると涙が出そうになりました。
妻と幼い娘を残酷に殺され、辱めを受け・・・。

大弁護団の中心である当の弁護士は死刑反対の旗頭だそうです。
原告男性の言葉によれば、被告の弁護というより死刑反対のためにやっているとしか思えない、被告すら利用されているように思う・・・。

私はカトリックの信徒です。
赦しの大切さもわかっています。
「復讐するは我にあり」という言葉の意味もわかっています。

被告にも守るべき権利があり、そのために働く弁護士という仕事の難しさもわかります。
でも、日本の法律は被告を護りすぎるような気がします。
被害者や家族は事件の被害と、自分より被告の方が守られているような法律システムの、両方に傷つけられるように思います。

事件当時の男性の言葉・・・「今すぐ少年を釈放して、私の近くに連れてきてほしい。私がこの手で殺す」
とても共感しました。

人が人の命を奪う・・・ゆるされない行為ですし、その意味で死刑もそうなのかもしれません。
人が人を裁くことの難しさ。

心から死刑反対、とは言えない自分があります。

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コメント 4

おはようございます。
家内がおなじ職業人なので、夕べはその話題になりました。家内が曰くに、弁護人と被告人は信頼関係の構築が重要、その信頼関係づくりの過程でややもすれば感情移入を起こしまう危険があるかも。法律に携わる人間の弱点でもあるかも知れないのでしょうが、被告人の生い立ちに感情移入したのではないか。もちろん推測の話ですが。
世間では20人という弁護団は多いと感じるでしょうが、この被告人を法律で許される範囲で弁護しようとするのは、じつは地球上でたったの20人の弁護団だけだではないか。
「死刑」制度・・・最近の信じられないような犯罪の抑止効果として有効かどうか。終身刑の導入など、刑の見直しの中で「死刑」制度を論じることが大切でないかと。
・・・そんなことを話していました。ちなみに家内は死刑廃止論者ではありません。
ワタシは感情としてはむしろmichaela さんに近いのですが・・・。
by (2007-05-26 04:12) 

michaela

cocoa051さん、貴重なコメントありがとうございます。考えても答えの出ない難しい問題ですね。命に関わること・・・どちらに感情移入しすぎても良くないのかもしれませんし・・・。
それにしても嫌な事件が多すぎます。
by michaela (2007-05-26 08:51) 

タケ

名前は忘れましたが、確か弁護士で死刑反対派の人が身内に事件の被害者(殺人だったかな?)が出来てから肯定派になったというのがあります。
想像、希望は勿論大切かもしれませんが、やはり当事者の心の痛み、悔しさ、やるせなさはそれらを越えるものだと思います。
また、加害者の人権は守られ、被害者の人権はあまりにもひどく扱われているとも思います。そのあたり、マスメディアの対応はもう少し何とかならんのかと。
by タケ (2007-05-26 09:34) 

michaela

タケさん、おっしゃるように被害者の人権も考えてほしいですね。事件後の被害者への取材とかもそうですし。本当に当事者の心の痛みを汲み取ること、大切だと思います。
by michaela (2007-05-27 22:26) 

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