ミラクル

若い頃から時々、私はなぜ「私」なんだろう・・・と思うことがあります。

ほかの誰でもない、「私」という意識を持ち、「私」として考え、感じ、行動する。
喜んだり、悲しんだり、怒ったり、それをほかの誰でもない、「私」として感じている存在。

ほかの人ではない、「私」。
存在の不思議さです。

考えてみれば、地球が誕生し、たった一つの細胞の生命体が生まれ、気の遠くなるほどの年月を経てさまざまな生き物に進化した･･･。恐竜のように絶滅してしまったものもあれば、現在まで進化を続けているものもある・・・。

そして、ここまで進化してきたヒトという生物。
たった一つの細胞からヒトまでの進化を考えると、それはまさにミラクルです。

自然界を見たとき、生物の進化はもちろん、DNAの情報、植物や昆虫や鳥類の美しさ、宇宙の構造など、クラクラするようなミラクルにあふれています。
限りないかと思われるほど広い宇宙で、知られている限りでは人間のような文明をもった生物が存在するのは地球だけであること、その地球が生命を育むために絶妙なバランスをもった位置に存在していること、そしてそこに「私」という存在があること。

すべては神によって仕組まれた必然と思えてしまいます。
何かのバランスがちょっと違っていても「私」は存在しなかったかもしれません。
私だけでない、すべての人が皆、必然によって存在するのであれば、出会うことも必然、すべてのことに意味が生まれてきます。

宇宙飛行士が宇宙から青い地球を見たとき、人生観が変わるという話をよく聞きます。

宇宙から地球を見ることはできなくても、地球から宇宙を眺め、ヒトがたどってきた道に思いを馳せ、自然界のミラクルを感じ取ることができれば何かが変わるような気がします。

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コメント 2

ミラクルを読んで葉祥明さんと村上和雄さんの絵本を思い出しました。michaelaさんもご存知かな？「世界は１つの生命からはじまった」
と言う絵本です。子どもに読んであげたいと思い買いました。たとえば一つの命は70兆もの遺伝子の組み合わせのパターンの中から選ばれ奇跡的に生まれてきたかけがえのないものであること。それは神…（この絵本ではサムシンググレート）が与えてくれたもの。神はいつも私たちの幸せを願ってくれている。だから私たちも感謝と喜びの心をもって生きていけば幸せのスイッチがON
になるよ。というものです。私はうちの小さな庭の花や自然の美しさを感じる時
いつも神様のことを思います。私もこの小さな花のように神様に生かされているんだなって感謝の気持ち、なのになぜなにを思い煩うことがあるのでしょうかね・・・長くなってすみません
by あんにん (2006-01-10 22:41) 

「思い煩うな･･･」と言われても日々小さなことにも迷い、思い煩ってしまうのも人間だからこそなのでしょうね。そしてそのたびに神様（サムシンググレート）に立ち返り、感謝の心を取り戻す。その繰り返しでしょう。
どんなに素晴らしい人でも、まったく思い煩わない、悟りきった人などいないと思います。
『世界は～』面白そうな本ですね。知りませんでした。探してみましょう。良い本を教えてくださりありがとう！
by michaela (2006-01-11 15:09)