初心者 [身辺雑記]
大学生だった頃、野鳥を観察するサークルに入っていました。
就職先はアセスメント会社、動植物の野外調査で、主に鳥を担当していました。
そして、鳥だけでなく、昆虫や爬虫類も含め、生き物全般を見る癖がついていました。
その癖はたぶん、子どもの頃から身についていたと思います。
学生時代のサークル活動や、野外調査のアルバイトも含め、10年くらいは結構真剣に野鳥を見ていました。
仕事をやめ、鳥を見ることも観察や識別目的から、のんびりと眺めることに変わりました・・・が、生き物に反応する癖は抜けません。
たとえ視界の端でも、動くものが見えれば反射的に目で追ってしまいます(猫みたいです)。
かなり遠くでも、鳥らしきものが見えれば反応し、見つけることができる・・・藪の中でも動きをとらえ、追うことができる。
それから、足音をたてないように歩くとか・・・。
自分では当たり前と思っていましたが、そうでもないらしいです。
野鳥を見ることを始めたばかりの人には、そういうのがないらしい・・・あそこにいる、と結構近いところのを教えてもらっても見つけられないらしい・・・。
こういうのは、いつの間にか身について当たり前のことになっているんですね・・・指摘されて初めて気づきました。
ふと思い出したのが武術のこと・・・通じるものがあるのではないか?
武術歴30年の師匠にしたら当たり前になっていることが、初心者にしたらどうしたらいいのか皆目分からない。
今、太極拳の教室をサポートしていて感じることにもつながりました。
ある事にまったく触れたことのない人に、何から伝えればいいのか・・・。
好きで、興味があり、自分からどんどん調べたりした人ではない・・・やってみようかな、くらいで飛び込んだ人に、面白い、と思ってもらう、続けたい、もっと知りたい、と思ってもらうには・・・。
この2,3日、野鳥観察と武術、とまったく違うジャンルながら、「初心者」に向き合う上で考えなければならないことに共通したものを示されたようです。
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