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消滅 [身辺雑記]

イタリア記を始める前にひとつ・・・。

大学4年の時に私が所属していた研究室が4月から消滅すると聞きました。
お世話になっていた助教授(準教授)が教授になり、退官し、助手だった人が助教授になり、他学科に移り…時代の流れです。

入学して間もなく先輩に連れられて行った研究室はまだ旧校舎の頃、陸軍の兵舎や馬小屋がそのまま使われた木造平屋で隙間風が入り、床にはところどころ踏み抜いたような跡がありました。
30年ちょっと前にそんな校舎が残っていたんです。

私が所属する頃には近代的な新校舎に移り、ピカピカの理科系の研究室…と思いきや、採集道具や採集物が雑然と散らばり、床は砂でザラザラ、という中身は昔と変わらぬところでした。

数年前、教授の退官記念講演に行くと、お手伝いに走り回っていた女子学生は私たちの頃と打って変わって、ひらひらのスカートにきれいなメイクの今時の女の子たちでした。
教授に「私たちの頃と違って可愛い子がたくさんいていいですね」というと、教授はうれしそうにニヤニヤしてましたが…。

そんな雑然とした、小汚い研究室で1年間暮らし、ゆるーくまったりとした人間関係を築き、自然体で生きることを知って今の私の基礎ができたような気がします。

卒論(私たちは特研と言っていましたが)の時は、当時はワープロなどなく手書きの論文、パワーポイントなんてもちろんなかったので手書きのグラフをカメラで撮って発表用のスライドを作りました。
今の学生たちには考えられないでしょうね。

クロージング・パーティーがあるという話も流れてきましたが、主体は若い世代のよう…考えてみれば先輩たちよりも、若い後輩たちの方がずっと多いわけですから…。

私たちの代は参加せず、後日昔を懐かしむことになったようです。

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