SSブログ

ノブレス・オブリージュ [身辺雑記]

この言葉を聞いたことはありますか?
「貴族や身分の高い者、地位のある者、責任のある者の義務」というような意味です。
wikipedia によれば、この言葉の意味する概念自体は聖書に由来しているそうです。
「すべて多く与えられた者は、多く求められ、多く任された者は、更に多く要求される」(「ルカによる福音書」12章48節)(新共同訳)。

すごい先輩がいます。
めったに尊敬する人がいない私ですが、彼女は別格、尊敬に値し、見習うべきところがたくさんあります。
人の上に立ったり、人を使うこと、まとめることが極めて苦手な私に、それでもそのポジションを与えられることの意味、そうなったときにしなければならないこと、気配りの大切さを諄々と諭してくれました。

自分でも後になってからは気づいたことや、言われてもっともで反省しなければならないこと、などなど、様々な大役をこなしてきた彼女ならではの重みのある言葉。

思えば一緒に動いていた数年間、それをすべて実践していた彼女。
だからこそ楽しくやることができたし、また一緒にやりたいと思えたし、彼女に声をかけられたのなら動こうと思えた・・・。
でもそれは彼女の下で動いていたからで、自分が率いる立場になったら何も吸収できていなかった・・・。

決して嫌みに聞こえず、しっかり染み込みました。
このとき、ノブレス・オブリージュという言葉が思い浮かびました。

私が地位のある立場にいるとか、身分が高いとか、えらいとか、持っているものがあるとか、決してそういうことではありません。
ノブレス・オブリージュという言葉など、むしろ大げさかもしれません。

でも先輩の言葉を、次にどう活かせるか…力量が問われてしまいます。
「私にはできません」「手一杯です」「もっとできる方が・・・」と逃げることは簡単です。
しかし、白羽の矢が立てられたこと、見込まれたことは、私にも活かせるものがあるのかもしれない、役立てられるのかも知れない・・・そう思うことにしました。

まとめ役なんかなりたくない、上になんか立ちたくない…そう言ってばかりもいられなくなったとき、覚悟してかからなければならないことを教えてもらいました。

応援よろしく、1クリックお願いいたします! ↓
人気blogランキングへ


nice!(2)  コメント(4) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 2

コメント 4

ask

なかなか感じ入りました。
ノブレス・オブリージュというのは、聖書にも、儒教にも、仏教やイスラム教にも共通する普遍的な真理だと思います。
それが今の日本はどうでしょう?!
上に行くほど恥知らずが横行してるではありませんか!
「人生いろいろ」とヘラヘラした前首相、談合やり放題の知事たち、儲けて悪いかと居直る勝ち組の大富豪、自信に溢れたホリエモン……。
社会の底辺で地道に営々と働く人ほど倫理的人格的に上です。
今の日本を支えているのはそういう人達です。あなたもそうでしょう。
でも、上に立つ者たちがあれでは、日本の未来は危ういですね。
by ask (2006-12-13 21:42) 

>だからこそ楽しくやることができたし、また一緒にやりたいと思えたし、彼女に声をかけられたのなら動こうと思えた・・・。

そういう恵まれた方との出会いとか触れ合いって、そんなにあるもんじゃないでしょうに、すばらしいことですね。必ずしも上に立つ人という範疇でなくとも、人間のうずの中で光る存在は大切ですね。
by (2006-12-15 15:24) 

michaela

askさん、初めまして。nice! & コメントありがとうございます。
真理というのは宗教の枠を超えて普遍的なのでしょうね。
本当に今の日本は「ノブレス・オブリージュ」を忘れ、品位をなくした人たちが上に立っていると思います。
憂うべきことですね。
askさんもなかなか面白い視点で書いていらっしゃいますね!
共感できるところがたくさんありました。
by michaela (2006-12-15 16:13) 

michaela

cocoa051さん、いつもありがとうございます!
本当に貴重な出会いを得たと思っています。自分もそうありたいと思いますがなかなか・・・。
by michaela (2006-12-15 16:15) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。