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子別れの儀式 [総合]

野生の動物には、子別れの儀式というものがあります。

子どもが成長して一人立ちするとき、親はこれまでの包みこみ、守り続けてきた慈しみとは手のひらを返したように、突き離し、時には攻撃すらして子どもを自分のそばから追いやります。

それが種族を守るための本能でもあるわけです。


これに似たことが人間でもあるのだなぁ・・・と友人の話を聞いて思いました。

息子たちを深い愛情で包み、細やかに守り育て、良き母であることを何よりのアイデンティティとしてきた友人。

その息子たちがそれぞれに自立の時を迎え、家を出ることになったとき、彼女は最後の一か月をこころゆくまで「母」をしました。

その間、いつになく言い合いもあったとか。

そして送りだした後、すっぱりと心の切り替えができ、気がつくとこれまで「お父さん」と呼んでいた夫に、「あなた」と呼びかけていたそうです。


全力、全霊で心をこめてやり尽くしたということかもしれません。

ここまで想いを込めて子育てをやり遂げた友を尊敬します。

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広島ピアノ

「あなた」と呼ぶ切り替えですか。
自立されたお子さんとの距離をしっかり感じることが出来ました。
コメント、有難う御座います。
by 広島ピアノ (2011-04-21 12:23) 

michaela

広島ピアノさん、ほかにも日常で変わったことがいくつかあったようです。
たまに帰ってくる我が子への気持ちも変わったそうで・・・。
by michaela (2011-04-22 09:02) 

doudesyo

おはようございます。
なるほど、です。
「あなた」と呼ばれてみたいような。私の場合いまでもなぜか○○くんと名字で呼ばれる事もある。んー、この違いはなんだろう?
by doudesyo (2011-04-23 09:44) 

michaela

doudesyoさん、憧れますか?(笑)
○○くん・・・なんとなくわかります。私もスタートがそうでしたから(爆)
by michaela (2011-04-25 19:42) 

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