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再びパリの教会を巡る [旅行]

28日、いよいよ旅行最終日、飛行機は夜11時15分発。
まだもう少し教会を見られます。

朝、最初に訪れたのはサン・シュルピス教会。
ダヴィンチコードで有名になってしまいました。
壁には「ダヴィンチコードは嘘。…疑うことは知識の始まり」というようなことを書いたプリントが貼ってありました。

次に訪れたのはサン・シュルピスからそれほど遠くないサン・ジェルマン・デ・プレ教会。
パリで最も古い教会のひとつだそうです。

ここまで見て思ったのは、古い教会には日本のお寺と共通するものがあるということ・・・。
それは蝋燭です。
日本のお寺にもよく、10円とか20円、100円などを入れて蝋燭を買って燈せるようになっているところがありますが、これまで見てきた教会もそう。
1ユーロや2ユーロで小さなキャンドル、15ユーロも出すと絵が描かれたビンに入った直径6~7cm、高さ20cmほどもあるキャンドルが買えます。
それをマリア様や聖人の前に置かれたスタンドに並べられるようになっていました。
祈る心を蝋燭の焔に托す、というのは世界共通の行動なのかもしれません。

そして最後に訪れたのはノートルダム・ド・ラ・メダイユ・ミラキューズ教会。
聖カトリーヌ・ラブレがマリア様のお告げで作ったと言われ、奇跡を起こすメダイとも言われる「不思議のメダイ」発祥の地。
デパートの建物と建物の間の奥まったところにこの教会はあり、危うく見逃して通り過ぎそうになりました。
今まで訪れた教会の中では最も明るく、新しそうな教会でした。
外のショップに「不思議のメダイ」を買いに入ったところ、たまたま日本人のシスターがいらして、 息子が留学中と言うと、「友達はできたか、言葉は大丈夫か、日本の人はなかなかとけこめないから・・・」と母親並みの気遣いでいろいろ話してくださいました。
うかがえばパリにいらして2年半ほど、3年任期だからあと1年もしないうちに移動・・・とのこと。
決してお若くはないそのシスターご自身も言葉や人とのかかわりで苦労されたのか、あるいはいろいろ相談を受けることも多いのか・・・と思いました。

昼食は教会をでて隣のデパートのイートイン(日本のデパ地下で軽食が食べられるような感じです)でとりましたが、私たちが食べていた向かい側の、バースツールのような高い椅子に可愛らしいおばあちゃまが一人いらして私たちを見ると「ボンジュール!」とニッコリ。
お肉を切るのを店員さんに気軽に声をかけて頼んだり、頼まれた若い店員さんも自分のおばあちゃまと話すようにおしゃべりしながらお肉を切ったり、なんとなくほほえましい光景でした。

さてリヨン~パリ、ここまで幾つかの教会を巡ってきましたが、古くからあり、世界遺産になっているような教会でも、人々の日常の祈りの場であることを実感しました。

まるで巡礼のようになってしまった教会巡りにつき合わせてしまった息子と友人にはちょっと申し訳なかったような気もしますが、司教座教会で深夜のミサに与ったり、運良く教会コンサートにも出会えたり、おそらく恵みのおすそ分けもあったのでは・・・と勘弁してもらいましょう。

それと・・・印象に残ったもののひとつはフランスの多民族社会でした。
日本もこれから直面しなければならないかもしれません。
文化・風習・宗教が異なるさまざまな民族が共存する社会・・・これまでの日本が経験したことのない社会では「島国根性」を考え直さなければならないでしょう。

メトロで大音量の音楽にあわせてラップを歌い踊っていた小学生くらいの女の子・・・やはりコップを持って回ってきました。
父親らしき男性と一緒でしたが、あの子の将来は・・・と気になってしまいます。
日本では見られない光景ですが、それに触れて暮らす息子をはじめ日本の若者達、何を思って帰ってくるのでしょう・・・。

出発までの残りの時間は買い物をしたり、荷造りをしたり・・・息子と過ごせた実り多い1週間を感謝し、帰路に着きました。

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ここまでのリヨン~パリ紀行に写真も少し入れました。


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コメント 6

kenta-ok

サン・シュルピスは、すっかり観光地化しています。
http://blog.so-net.ne.jp/kenta-ok/2006-05-21
by kenta-ok (2007-01-06 14:00) 

hiko

いやー、よいですねー。
フランスの文化は日本が指標にすべきところが満載でしょう。
本当に脱却すべきところが多くてね。

肌で感じることができた幾何に感謝ですね。
by hiko (2007-01-07 00:25) 

michaela

kenta-okさん、ありがとうございます。そちらも拝見させていただきました。
by michaela (2007-01-07 06:33) 

michaela

hikoさん、ありがとうございます。
異文化にから学ぶことは多いですね。日本は異文化から取り入れて発展してきたのですから、これからも指標とすべきものを見極めていかなければいけないと思います。
by michaela (2007-01-07 06:36) 

読んでて思いました。やはり日本の文化とは違うんだということを。とくに教会めぐりなどはふつうないですから、 michaelaさんのお話は心に響いてくるようです。
心優しいシスターのこと、可愛らしいおばあちゃんの笑顔が心を癒してくれます。
by (2007-01-08 14:47) 

michaela

cocoa051さん、ありがとうございます。文化は確かに違いますね。それを理解するところから平和も始まるのかもしれません。
by michaela (2007-01-08 23:55) 

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