イタリア巡礼旅行 1.ローマ① [旅行]
所属するカトリック教会からの巡礼旅行で、ローマ~アシジ~フィレンツェ~ミラノと回り、毎日ミサがありました。
初日、17日は日曜日、ミサは朝9時前から、ローマ市内、ジャニコロの丘にある、【アトンメントのフランシスコ会ローマ修道院】の聖堂です。
この修道会は私の所属教会の修道会でもあり、本部はニューヨーク、日本支部には会員数名がいます。
ですからゆかりの修道院でツアーのスタートを切ったわけです。
修道院はヨーロッパの古い建物然としていて、中庭がきれいでした。
修道院の庭からはローマの街が一望できます。
数名の神学生にお会いしましたが、皆さんアジア、アフリカ系の方で、最近のカトリック信仰の世界的実態をここでも見たような気がします。
でも司祭を目指す人が世界的に減っている中で、こうした若者がいることはとてもうれしいことです。
次の目的地は地下墓地【カタコンベ】。
市内をバスで走って行くと、私が普段使っているsmart という小型車がここローマでは普通にたくさん走っていました。
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リヨン~パリ:巡礼と芸術・・・総集編 [旅行]
リヨン~パリ:巡礼と芸術の旅は今日で終了しますが、最後に幾つか思い出に残ったことなど記しておこうと思います。
リヨンで深夜のミサにあずかった後、タクシーを呼ぼうと、ホテルのフロントのお姉さんに教えてもらった番号に電話したらなんと違ってる!
かけた息子は平謝り。そりゃそうですよね、夜中の2時ですもの。
再度フロントに電話したら別の男性が番号を教えてくれましたが、かけてみるとまた違ってる!
でも今度の人は親切で、よく間違われるんだ、と正しい番号を教えてくれました。
タクシー会社にかけて待つことしばし、来た!と思ったら呼んだタクシーではありませんでしたが、これを逃しては凍死するかも…と乗せてもらいました。
昼食に入ったレストランでは、働き者のお兄さんがデザートのタルトを次々用意しながら私たちにも小さく切り分けて試食させてくれました。
これでは私たちもデザートを注文しないわけにいきません。
パリのメトロでは、ベビーカーに赤ちゃんを乗せたまま階段を持ち上げようとした若いお母さん。
そばにいたカッコいい女性が自分の荷物は旦那さんに預けてサッと手をかしました。
突然荷物を預けられた旦那さんはオロオロ、日本と変わらないなぁ、と思いました。
そしてパリの街を颯爽と歩く女性のファッションのカッコよさ。
パリはファッションの街と言われますが、ロングコートやロングスカートを着こなし、それほど若くない女性が髪をボニーテールにまとめ、かなり高齢の女性が赤いセーターに合わせた真っ赤なパンプスをはき…。
普通の服をきれいに着こなしていました。
また、ちょっと肩が触れてはpardon、目が合ったらBonjour!とニッコリ。
裏を返せば「敵意はありません」の表明かもしれませんが、見習いたい習慣でした。
日本のちょっと年配のオバサマのように無遠慮にジロジロ見ることはありません。
いろいろな思い出ができましたが、何より息子が元気で頑張っている姿を見られたことが一番の収穫。
リヨンで教会の神父様と話し、中国人学生とフランス語で話すところをみると国境を越えているなぁと実感。
ほんの数日ですが異文化に触れ、多民族が暮らす社会を肌で感じ、日本のこれからの国際化を考えさせられました。
異文化と出会ったら、拒絶したり、排除したり、自分の文化を押し付けたりするのではなく、まず理解することが必要でしょう。
互いに理解しあうところから平和に繋がるような気がします。
これからは、外国に暮らし、いろいろな体験を積む若者が増えてくると思いますが、それを日本に帰ってからしっかり活かしてほしいと思います。
また訪れてみたいと思えた今回の旅でした。
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再びパリの教会を巡る [旅行]
28日、いよいよ旅行最終日、飛行機は夜11時15分発。
まだもう少し教会を見られます。
朝、最初に訪れたのはサン・シュルピス教会。
ダヴィンチコードで有名になってしまいました。
壁には「ダヴィンチコードは嘘。…疑うことは知識の始まり」というようなことを書いたプリントが貼ってありました。
次に訪れたのはサン・シュルピスからそれほど遠くないサン・ジェルマン・デ・プレ教会。
パリで最も古い教会のひとつだそうです。
ここまで見て思ったのは、古い教会には日本のお寺と共通するものがあるということ・・・。
それは蝋燭です。
日本のお寺にもよく、10円とか20円、100円などを入れて蝋燭を買って燈せるようになっているところがありますが、これまで見てきた教会もそう。
1ユーロや2ユーロで小さなキャンドル、15ユーロも出すと絵が描かれたビンに入った直径6~7cm、高さ20cmほどもあるキャンドルが買えます。
それをマリア様や聖人の前に置かれたスタンドに並べられるようになっていました。
祈る心を蝋燭の焔に托す、というのは世界共通の行動なのかもしれません。
そして最後に訪れたのはノートルダム・ド・ラ・メダイユ・ミラキューズ教会。
聖カトリーヌ・ラブレがマリア様のお告げで作ったと言われ、奇跡を起こすメダイとも言われる「不思議のメダイ」発祥の地。
デパートの建物と建物の間の奥まったところにこの教会はあり、危うく見逃して通り過ぎそうになりました。
今まで訪れた教会の中では最も明るく、新しそうな教会でした。
外のショップに「不思議のメダイ」を買いに入ったところ、たまたま日本人のシスターがいらして、 息子が留学中と言うと、「友達はできたか、言葉は大丈夫か、日本の人はなかなかとけこめないから・・・」と母親並みの気遣いでいろいろ話してくださいました。
うかがえばパリにいらして2年半ほど、3年任期だからあと1年もしないうちに移動・・・とのこと。
決してお若くはないそのシスターご自身も言葉や人とのかかわりで苦労されたのか、あるいはいろいろ相談を受けることも多いのか・・・と思いました。
昼食は教会をでて隣のデパートのイートイン(日本のデパ地下で軽食が食べられるような感じです)でとりましたが、私たちが食べていた向かい側の、バースツールのような高い椅子に可愛らしいおばあちゃまが一人いらして私たちを見ると「ボンジュール!」とニッコリ。
お肉を切るのを店員さんに気軽に声をかけて頼んだり、頼まれた若い店員さんも自分のおばあちゃまと話すようにおしゃべりしながらお肉を切ったり、なんとなくほほえましい光景でした。
さてリヨン~パリ、ここまで幾つかの教会を巡ってきましたが、古くからあり、世界遺産になっているような教会でも、人々の日常の祈りの場であることを実感しました。
まるで巡礼のようになってしまった教会巡りにつき合わせてしまった息子と友人にはちょっと申し訳なかったような気もしますが、司教座教会で深夜のミサに与ったり、運良く教会コンサートにも出会えたり、おそらく恵みのおすそ分けもあったのでは・・・と勘弁してもらいましょう。
それと・・・印象に残ったもののひとつはフランスの多民族社会でした。
日本もこれから直面しなければならないかもしれません。
文化・風習・宗教が異なるさまざまな民族が共存する社会・・・これまでの日本が経験したことのない社会では「島国根性」を考え直さなければならないでしょう。
メトロで大音量の音楽にあわせてラップを歌い踊っていた小学生くらいの女の子・・・やはりコップを持って回ってきました。
父親らしき男性と一緒でしたが、あの子の将来は・・・と気になってしまいます。
日本では見られない光景ですが、それに触れて暮らす息子をはじめ日本の若者達、何を思って帰ってくるのでしょう・・・。
出発までの残りの時間は買い物をしたり、荷造りをしたり・・・息子と過ごせた実り多い1週間を感謝し、帰路に着きました。
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ここまでのリヨン~パリ紀行に写真も少し入れました。
パリで芸術を堪能 [旅行]
ルーヴル美術館といえば言わずと知れた世界中の美術品の宝庫。
最近では小説「ダヴィンチコード」にも登場し、一段と有名になりました。
館内は3つの部分に分かれていて、すべて見るには一日では足りないとも言われます。
私たちはとりあえずモナリザに代表されるイタリア、スペインの絵画を中心に展示しているドゥノン翼を重点的に観ることにしました。
とはいえ廊下の端から見ると反対の端ははるか遠く、展示されている絵は膨大な量…作品に酔いそうでした。
感じたのはヨーロッパの芸術はまさに宮廷絵画と宗教画から名作が生まれてきたということ。
特に聖書を題材にした絵は数多く見られ、中でもイエスが水をワインに変えた最初の奇跡を行った「カナの結婚式」を題材にした大きな作品は圧巻でした。
この「カナの結婚式」の作品を見ていたとき、隣から中国語の説明が聞こえてきました。
中国からの団体に説明しているらしく早口で大声、顔を見るとなんと欧米系の人!
その流暢さにはビックリしました。
もちろん「モナリザ」(あちらでは「ジョコンダ」)も見ましたが、映像や印刷物で見るものよりも、陰影がはっきりして明るい印象を受けました。
夜はマドレーヌ教会のコンサートに行きたかったので、ルーヴルは地下の「逆さピラミッド」を最後にして移動、マドレーヌ教会にチケットを買いに・・・。
席によって20、30、40ユーロとあり、学生や低所得者は15ユーロ。
息子は15ユーロ、私たちは20ユーロ(約3000円)のチケットを買いました。
チケットが確保できたので、8時の開場までに、和食に飢えている息子のために寿司・天ぷらなどの店で腹ごしらえ。
8時前にはもう開場待ちの長蛇の列ができていました。
さてこの日のメインはモーツァルトの「レクイエム」。
前半はビヴァルディの曲やアベ・マリアのソロなど数曲が演奏され、休憩をはさんでいよいよ「レクイエム」。
教会独特の高い天井に音が響き、素晴らしい演奏と合唱でした!
こうした演奏会はほかの教会でも良く行われるようで、また会場に来ていた人たちも老若男女さまざま、一人の人もカップルの人も家族連れも・・・。
身近にこのような機会があることはうらやましい限りです。
さて翌日は出発の時間までまた教会めぐりです。 ・・・続く
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体力でまわる、パリの教会と芸術 [旅行]
パリの夜明けは遅く、8時でもまだ薄暗いほど。
27日朝、モンマルトルのサクレクール寺院に到着した9時頃には、教会の前の店にまだ灯りが灯っていました。
サクレクール寺院はイスラムのモスクをほうふつとさせるような、カトリックの教会というよりは本当に寺院のような外観です。
しかし中に入るとやはり教会・・・高い天井、祭壇、歴史を感じるたたずまいでした。
サクレクールを出た後モンマルトルをしばし散策。
お目当ては、つい最近日本でも劇団四季により上演されたミュージカル「壁抜け男」のレリーフというか、像です。
「壁抜け男」の原作者、エイメを記念したエイメ広場がモンマルトルにあり、そこに像があるので見に行こうというわけですが、同行の友人は以前に訪れたことがあるのでその記憶と地図を頼りに行って見ると、広場というには狭いそこに「彼」がいました。
モンマルトルを後にして再びメトロに乗り、次の目的地はマドレーヌ寺院です。
聖書に出てくるマグダラのマリアの愛称、マドレーヌ。
正面祭壇の「歓喜のマリア像」は明るさに満ちた、素晴らしいものでした。
このマドレーヌ寺院ではクリスマスシーズンの夜、コンサートが行われると友人から聞いていましたが、ちょうどこの日の夜も予定されていました。
時間を頭にとどめ、午後のルーヴル美術館行きの前に、教会から600mほど離れたオペラ座まで歩きました。
ところでこの日の昼食、やはり友人から聞いていた某教会地下にある、地元の人しか行かないような食堂に行きました。
通りかかったときタイミングよくちょうど開店、先に代金を支払い(息子は住んでいる人の特権で次回から使える割引チケットをもらいました)、前菜、メインディッシュ、デザートを美味しくいただきましたが、どうやら教会の人たちが経営していて地元の常連さんが来ている様子。
観光客はまず知らない場所でしょう。
貴重な体験でした。
そして食後、みたびメトロにてルーヴル美術館へ・・・いよいよ体力勝負の芸術鑑賞です。
・・・続く。
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パリ:教会と芸術を体力で回る [旅行]
さて26日はパリに移動。
夕方の到着なので荷物を置いてすぐにシャンゼリゼの夜景を見に・・・。
映像でしか見たことのなかったシャンゼリゼの光の並木道・・・凱旋門を前にするとパリ!という実感でした。
せっかくだから凱旋門の上に上ろう!ということで螺旋階段を上がりましたがこれがひたすら上がる、上がる、上がる・・・目も回る・・・。
あとで調べたら300段近いそうです。
同行の友人はジムに週4回行くと言うだけあって健脚、息子もサッカーで鍛えた脚・・・私も息を切らしながらもなんとか休むことなく到着。
天辺からの眺めは凱旋門を中心に放射状の道路を行き交う車のライト、遠くに浮かぶエッフェル塔・・・でも日本の都会の夜景とどこか違う・・・と思ったら、派手でカラフルなネオンサインが見当たらないのです。
そのため光の色に統一感がある、落ち着いた夜景でした。
ホテルとの往復はメトロを使いましたが、ここでもやはり多民族を実感。
最近のパリは治安がかなり悪いということで緊張気味に乗っていましたが、大音量でラジカセをかけながら歌い、やがてお金を入れてもらおうとコップを持って回ってくる若者がいたり・・・。
そして27日はモンマルトルの丘にそびえるサクレクール寺院、オペラ座に近いマドレーヌ教会、ルーブル美術館を見学、夜は運良く出会えたマドレーヌ教会でのコンサート・・・詳しくはまた後日。
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リヨン~パリ:巡礼、芸術、そして体力の旅 [旅行]
留学中の息子を訪ねて、友人とフランスに行ってきました。
ツアーではなく、息子の案内で足任せの気ままな旅、数回に分けて書いていきます。
24日、クリスマス・イヴにパリ経由でリヨンに到着、4ヶ月ぶりに会う息子とおちあいました。
この晩の目的はクリスマスの深夜ミサ。
リヨンの町には世界遺産に指定されている大聖堂が2つもあります。
そのひとつ、「サン・ジャン大司教教会」に行きました。
8時過ぎに着くとなにやら行なわれていましたが、どうやらミサではない様子・・・ミサ前のプレイベントとでもいうのでしょうか、聖劇のようでした。
一旦退出、食事を済ませ、10時過ぎから教会が開くのを待っていよいよ11時からミサです。
言葉は違っていてもカトリックのミサというのは全世界共通、まさに普遍性(カトリックとは普遍という意味です)を感じました。
パイプオルガンの響き、ヴァイオリンやチェロ、フルート、トランペットとオーケストラ並みの伴奏がついた合唱も素晴らしいもので、しかも司教の司式、感動的でした。
日本から10.000キロ近くも離れた遠くで息子とともにミサに与れるなど、想像もしていなかっただけに本当に感激しました。
ミサ後は足元から凍りつくような寒さの中、地元の人たちがマイカーでどんどん帰る中、ようやくタクシーを捕まえることができ、凍死を免れました。
翌日は同じ教会の昼の景観を眺め、ちょうど行なわれていた昼のミサに途中から与り、その後はケーブルカーで丘の上にあるもうひとつの世界遺産、「フルヴィエール大聖堂」へ。
ヨーロッパの荘厳な教会を堪能しました。
ここまでの道程はトラムとよばれる路面電車のようなものとメトロを乗り継ぎましたが、フランスはまさに多民族国家であることを実感。
そして教会の入り口にいる物乞いの人・・・貧しさと隣り合わせだと思いました。
リヨンの旧市街は、建物の高さや色合いも統一された景観がいかにもヨーロッパというたたずまいです。
この街で息子が暮らしている、と思うとなんだか安心できるような雰囲気の街でした。
・・・続く。
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