寒風 [メインテーマ]
昨日は、世間では成人の日だったようです。
自分自身の成人式はといえば、当時は固定されていた1月15日、寒~~い印旛沼(千葉県)でカモの数を数えていました。
当時、大学の「野鳥の会」というサークルに身を置いており、また、成人式などなんの興味もなかったので、「水鳥調査の日」にあたっていたこの日、当然のように寒風吹きすさぶ水辺で涙・鼻水を流しながら、先輩たちと一緒にカウンター片手にスコープや双眼鏡をのぞき込んでいたのでした。
昨今の成人の日の報道を見ると、若い人たちは地元で同窓会気分で成人式に出るようですね。
高校を卒業して2年目、私立学校だったので友人も散らばっていた上、懐かしさというよりもあの時点での「今」しかなかった私は成人式で友達に会う、など考えもしなかったのでした。
その意味では、この先何になる、ということも考えず、ひたすら「今」を楽しみ、鳥を追いかけていたのがあの頃かもしれません。
自宅通学ではあっても、それまでよりは少しは行動も帰宅時間も自由になっていたあの頃・・・20歳になる、大人になる、という意味など考えもせず。
成人の日を迎える、成人になる、一日だけのことで何が変わる?誕生日ならまだしも、式に出ることに何の意味がある?・・・と、ちょっと斜に構えていたのかもしれません。
だからと言って、自分の20歳の誕生日にも、今日から大人だ!とか、何の感慨も持たなかったような気がします。
20歳と言えば、発達心理学者エリクソンによれば、アイデンティティー(自我同一性)を確立する重要な時期。
ちょうど大学生活をおくったこの時期に出会った人、身を置いた環境が私に与えた影響はおそらく大きかったと思います。
自分が何者であるか、何になりたいのか、どう生きたいのか、など深く考えたこともなかったこの時期・・・もしかすると正常な発達過程を踏んでいなかったかもしれません。
ただしそれは、早いか遅いかの違いで、その後に取り戻すこともできると思っていますが。
今年は実は3回目の成人・・・あの頃からまったく成長していない部分に愕然とすることもあります。
それが良いことか、そうでないか・・・答えが出るのは最期の時かもしれません。
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2015-01-13 09:09
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